ロッテが劇的なサヨナラでソフトバンクを3-2で下した。9回裏、1点差に追い上げ、なおも2死二、三塁から藤原恭大外野手(25)が右越えへ2点適時二塁打をマーク。右翼へ抜けた瞬間、スタジアムは地鳴りのような歓声に包まれた。プロ入り後、初めてというサヨナラ打は、執念で運んだ一撃だった。「毛利が本塁打を打たれた後、あれだけ悔しそうな顔をしていた。負けをつけるわけにはいかないと思った」と振り返った。

試合の主役は、白星こそ逃したが、間違いなく先発のドラフト2位ルーキー毛利海大(22=明大)だった。6回まで丁寧に低めに集めて無失点に抑えていたが、7回栗原に2ランを許した。ベンチに戻ると、タオルを頭からかぶり、悔しさをにじませていた。その姿が、沈黙していた野手陣の魂に火をつけた。

サブロー監督は「毛利の悔しがる姿勢、あれが今のうちに足りないもの。今日は1つになれた」と目を細めた。3者凡退で最終回のドラマへと導いた守護神・沢田も「毛利に勝ちをつけてやりたかった」と、まさにチームが一丸でつかんだ勝利だった。停滞気味だったチームに「戦う姿勢」を再定義させる大きなきっかけとなりそうだ。

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