右肩手術からの復帰登板になった西武黒木優太投手(31)は、マウンドへ上がる直前に目が赤くなった。
「なんで泣くんすか!」 即否定だ。「ほんまに目に砂が入って、危なかったっす。これで泣いてると思ったらめっちゃ恥ずかしいんで、めっちゃ目痛いっすけど頑張って止めました」 真相はどうあれ、そして涙は出ずとも、感慨深いマウンドではある。昨季リリーフでの疲労蓄積で肩に負担がかかっていた。保存療法も検討したが、2月のキャンプ中に手術を決断。「3カ月ちょっとですか。順調です、かね」とここまでを振り返った。
「とりあえず今日は投げられたらOKだったんで、結果問わず復帰できたんでOKです」
とはいえ牧野翔矢捕手(25)は直球のサインばかりを出してきた。そこに147キロ、148キロ、149キロと応じていく。「微調整は必要ですけど、いい感じでは上がってきているかな」と手応えを口にした。2奪三振で3人でピシャリ。愛する妻子が見守る中で、堂々の復活登板だった。
「ここから先は自分次第というより、チームの戦力的な部分とかも含まれると思うので。状態を上げつつ、誰かが疲れてきた時にそこを補えるように」
百戦錬磨の炭谷銀仁朗捕手(38)から「質がちゃうな」と称賛の言葉も贈られた、復帰マウンドだった。【金子真仁】



