西武桑原将志外野手(32)が決勝適時打で優勝に貢献した。「僕らしい、きちゃな~い、変なヒットで。勝てて良かったです」と桑原らしく話した。

5回、安打の西川を二塁に置き、しぶとくセンターへ転がした。交流戦初Vをもたらす一打だった。

ただ、桑原の本質は最後の打席にもあった。9回1死一、二塁のチャンスで阪神及川のツーシームを空振り三振。遠目にも分かりやすく悔しがり、まだチェンジではないのにしばらく動くことさえできなかった。

FAでDeNAからやって来た。ガッツマン兼ムードメーカー。陽気に振る舞って若獅子の個性を掘り起こしながら、一方で真剣に成長段階のチームのことを思ってきた。

「みんな、優勝(の可能性)で血走ると思うんですよ。そこに向くんじゃなくて、目の前の1試合をどう勝ちきるかだけ考えて、やるべきことに集中しなきゃいけない」

“僕が肉離れした年は交流戦優勝する説”を打ち出して、大事な一戦の見え方をやわらげた。兄貴分としての優しさも透ける。

だからこそ、模範になるべき立場として悔しい。最後にあと1点加えて、重圧の守備をラクにできなかったことが悔しい-。秋の大一番での布石になるか。

「とにかく、もうちょっと結果にこだわって、なんとかします」

なんとかします、が頼もしい。【金子真仁】