【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)13日(日本時間14日)=斎藤庸裕】ホワイトソックス村上宗隆内野手(26)が、オールスター前夜祭のホームランダービーに参加し、特大アーチを含む9本の柵越えで存在感を放った。エンゼルスで21年に日本人初出場を果たした大谷翔平投手(31=ドジャース)以来2人目の参戦。出場8選手中5位で、1次ラウンドで敗退となったが、豪華スターと競演した夢の時間を楽しんだ。

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メジャー1年目の村上は開幕から3戦連発で鮮烈デビューを飾った。史上4人目の快挙だった。打たれた相手バッテリーの証言から考察すると、村上の非凡さが浮かび上がってくる。

初本塁打を献上したブルワーズの右腕ウッドフォードは、真ん中カットボールを捉えられた。「素晴らしい才能がある。パワーはものすごいし、自分の特徴をよく理解している。パワーで言えば、ハーパーやシュワバーのような打者たちに匹敵するくらいだと思う」

ハーパーは村上とともに本塁打競争の第1ラウンドで敗退したが、準優勝のシュワバーは過去に本塁打王2度、通算372本塁打を誇る。ともに強豪フィリーズを代表する左打者。まだ実績の少ない村上が初出場の試合で、スター選手たちと類似点を指摘されるほど、強烈な印象を残した。

新人タイ記録となる5戦連発のスタートとなった4月中旬のアスレチックス戦。左投手との対戦は、左打者には不利とされやすい。1発を浴びた左腕ハリスは村上の特異性に脱帽した。「印象的なスイングだった。非常になめらかなのに、力強かった。一般的に左打者は、外角に逃げていくカーブをあまり強く打てないという見方がある。一方で、相手の力をたたえないといけない時もある」。捉えられたのは自信のある決め球、ストライクゾーンギリギリの外角カーブだった。

エンゼルスのベテラン捕手ダーノーは対応力の早さにも着目。「最初は全部バットがボールの下を通っていた。その後、高めの速球で攻めたらすぐに適応して、センターへ本塁打を打った。信じられない。逆方向にも打てるし、ああいう打者相手に配球を組み立てるのは本当に難しい」と語った。その上で、ドジャース大谷やヤンキースのジャッジと同様、空振りでも豪快なスイング音が聞こえる数少ない打者の1人としても名前を挙げた。最高峰のリーグで村上は、既にプレミアムクラスの仲間入りを果たしている。

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