“新庄スペシャル”が、ここぞの場面で見事に決まった。日本ハムが、たった2安打での痛快勝利で、2カードぶりの勝ち越し。「完璧です」と、新庄剛志監督(54)の声が弾んだ。
「昨日の夜から考えていた」という奇襲で、虎の子の1点をもぎ取った。7回先頭の五十幡亮汰外野手(27)が、6回まで完全投球を続けていた楽天古謝から、チーム初安打で出塁。続く水野のところで初球バントエンドランから1死三塁の先制機をつくり、万波が前進守備を敷いていた遊撃手の頭を越える適時内野安打を放った。
五十幡は「基本的には、どんなゴロでも(三塁に)行く。迷わず行きました。1球で決めたタツキ(水野)に感謝したい」。今季初めて出たサインが決まり、ベンチも大いに盛り上がった。
新庄監督は作戦のために、球界屈指の俊足を誇る五十幡と水野を1、2番に並べた。相手先発が左腕ということに加え「金子君がファーストで来るだろうと。場慣れしていないんで」と、ルーキーの経験不足を突いた。「今、打てない時期なんですよ。打線が寒い時期というところで、こういう作戦が生きてくる」。先発有原の好投を、無駄にはしなかった。【中島宙恵】



