敗れたものの、西武松本航投手(29)がまた強烈なインパクトを残した。
1回無失点、3人でピシャリ。13球のうち10球がストレートで、そのうち3球が155キロをマークした。
「155キロですか? 自己最速タイですね」
29歳、11月には30歳になる年齢でそれだけのスピードに戻してきた。昨年は浜屋将太投手(27)が同じように、一時期一気に球速を落としたところから、26歳にして自己最速をマークしている。松本は2軍でも防御率8点台と打ち込まれていた。何があったのか。
「並進運動を変えたからだと思います。純粋に、そこのスピードを速くしていますし、腕の振りもあまり遠回りしないようにしています」
先発での“復活”を目指すも打ち込まれ、ショートイニングでの爆発力にかけた再生計画。見事にはまって、近年トレンドの「150キロ台半ばをばんばん出すリリーフ」として、その可能性を昇格後の2試合で示している。
描いてきた通りの球筋を1軍で具現化できていることに「球速は、そこをモチベーションにしてきた部分もあるので」と手応えを口にする。謙虚な松本は「160キロ、楽しみにしています」と記者に声を掛けられると「いえいえ…」ではなく「頑張ります」とポジティブな声色で返した。【金子真仁】



