オリックスの東松快征投手(21)が、待望のプロ初勝利を挙げた。今季初先発した高卒3年目左腕は2回までに3失点。3回以降は小気味よいリズム感のある投球を披露し、5回4安打3失点で、高卒3年目が存在感を発揮した。

4回は西川にヒットこそ許したが、藤原、佐藤、寺地の主軸ら3人を140キロ後半の直球にスライダーなどを交え、3三振で切り抜けた。「言葉じゃ表せないくらいうれしいです」。敵地ながら初のお立ち台にも呼ばれて目尻を下げた。

今季は開幕1軍発進。リリーフを任されたが、5試合、防御率9・00で1軍を離れた。約5カ月間のファーム調整。左ひじ手術の宮城、違和感でファーム調整した曽谷ら先輩左腕と過ごしたこともプラスになった。「来年の後半までにはローテに入っておけよ」。2人からのエールは「2人が帰ってきたらチャンスが少なくなる」と力になった。

マスクをかぶった正妻・若月はビハインドの展開で励まし続けた。「お前が粘って投げたらチームが逆転してくれる」。投打の先輩たちが背中を押した。地元愛知からは両親もスタンドから観戦。ウイニングボールは、直接両親に手渡す恩返しで喜びを分かち合った。【伊東大介】

◆東松快征(とうまつ・かいせい)2005年(平17)4月29日、愛知県生まれ。小学1年から野球を始める。加木屋中では東海中央ボーイズ所属。享栄では1年秋からベンチ入りし、2年夏から背番号1。3年夏は準々決勝で敗れて甲子園出場ならず。23年ドラフト3位でオリックス入団。25年7月19日ロッテ戦でプロ初登板。179センチ、86キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸650万円。

▼オリックス岸田監督(東松について)「伸びしろは必ずある。これから成長していってもらわないと」

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