中大が今春優勝の国学院大を破り、2勝1敗とし勝ち点を挙げた。中大が開幕から勝ち点2を挙げたのは、24年春以来。先発の子安秀弥投手(3年=東海大相模)が3安打無四球完封でリーグ通算2勝目を挙げた。

子安は、24年4月12日、駒大戦以来となる勝利をかみしめた。「うれしかったです」。自信のある真っすぐをコースに丁寧に投げ込んだ。「1戦目で打たれた時は、気持ちで負けていた。今日は試合前からその反省を踏まえ、全部攻めていこうと丁寧に1人ずつ投げていくことを意識しました」。相手は春、チーム21本塁打でシーズンチーム最多記録を更新した強力打線。それでも子安は「甘く入らないように。コースに投げられれば大丈夫。怖くなかったです」と強気に攻め、奪った三振は11。「無四球だったのが一番うれしい」と、笑みをこぼした。

このカード、1戦目の登板まで、39試合に登板するも、なかなか勝利には結び付かなかった。とくに今春は先発を任されるなど、チームの期待を背負ったが、試合前半で打ち込まれ、交代することが多かった。「ずっとチームに迷惑をかけていた。1年生から経験をさせてもらって勝てない。悔しかったです」。秋は、絶対に勝ちたい。その思いが、子安を奮起させた。今夏はブルペンで打者を立たせ、強いボールを意識して投げ込み。とくに右バッターへのインコースを磨いた。

高い集中力も、好投を後押しした。「今日は応援の声も聞こえなかった。ゾーンに入って強気に攻められました」。自分のペースで、力強く投げきった。

まだここで終わらない。清水達也監督(62)は「子安は春、悔しい思いをして、何か変えなきゃいけないと思って、この春から取り組んでいた。投げ込みも、多分球数も誰よりも投げていると思う。これが少し自信になれば、もっと変われる」と、さらなる成長を期待した。1年春での1勝から、少し時間がかかったかもしれない。この2勝目を機に、勝ち星を積み重ねていく。