中日落合博満監督(54)は4日、名古屋市内で白井文吾オーナー(80)に今シーズンの報告を行い、現状維持の年俸1億5000万円(推定)プラス出来高の3年契約を結んだ。席上で来季構想を話し合い、タイロン・ウッズ内野手(39)の契約を更新しないことを正式に決めた。

 白井オーナー、落合監督のほかに西川球団社長、伊藤球団代表も出席して行われた「オーナー報告」は約1時間30分に及んだ。落合監督は「また3年間、指揮を執ることになりました。来年はこれまでとは戦い方が変わるだろう」と宣言した。

 700万ドル(約7億円)の高額年俸がネックとなっていたウッズと来季契約を結ばないことも決定した。「タイロン(ウッズ)とは契約しません。彼を中心に回してきたが、チームがもう1歩踏み出すため。4番?

 日替わりでいいじゃないか」とも話した。「外国人(補強)は頼んであるが、その選手がクリーンアップを打つとは限らない」とウッズ級の大物は獲得しない方針。新外国人を含めて森野、和田、中村紀らが4番を争うことになりそうだ。今季はレギュラー8人を完全固定したが来季は徹底した競争主義に立ち戻ることになる。【鈴木忠平】