ヤクルト五十嵐亮太投手(29)が「怪物ボール」を伝授された。2日、キャンプ地を訪問した野球評論家の江川卓氏(53)から、ブルペンでマンツーマンの居残りレッスンを受け、球速と球質向上への金言を授かった。

 昨オフに「江川さんのような直球を投げたい」と、同氏の全盛期の投球画像を参考にフォーム改造へ着手し、紙面を通じてもラブコールを送った。それを聞いた同氏が苦手な飛行機を利用してキャンプ地へ駆け付け、「プロの選手でここまで教えたことはない」というほど、約1時間にわたっての直接指導が実現した。

 昨季は最速157キロを記録も、「真っすぐを投げたら空振りと思っていた」という以前の直球は取り戻していないと痛感した。

 江川氏からから(1)ヒジを上げる(2)間をつくるためステップ幅を広げるが、状態が沈まないよう下半身を強化(3)捕手の奥まで強いボールを投げ込むイメージ、の3点をポイントに挙げられた。

 特別授業を終えた五十嵐は「悩んでいたことが晴れました。感無量です」と、すがすがしい笑顔で江川氏へ頭を下げた。チームスタッフから「エガラシ」と呼ばれる五十嵐が、昭和の怪物からのアドバイスで開眼し、日本人初の夢の160キロを実現させる。【松本俊】

 [2009年2月3日8時57分

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