<ロッテ6-5西武>◇5日◇千葉マリン

 満塁男は今年も健在だ。ロッテ大松尚逸外野手(26)が西武3回戦の9回、1死満塁でサヨナラ右犠飛を打った。昨季も満塁で部類の強さを発揮していた。また初回2死二塁から右翼ポール際へ1号2ランをマークし、これで本拠地の千葉マリンで本塁打を打つと負けない不敗神話を14に伸ばした。大松のW神話で、ロッテは王者西武に2勝1敗と勝ち越した。

 千葉マリンの右翼ポール際へ吸い込まれた打球に不敗神話の予感が漂った。西武戦の初回。2死二塁からロッテ大松が内角低めチェンジアップをうまくすくい上げ、右翼席中段まで運んだ。「本拠地で気持ち良かったです。最近、ひざ元の球を空振りすることが多かったけど、ひと振りで吹っ切れました」と声が弾んだ。これで昨年3月28日のオリックス戦から、大松が本拠地で本塁打を打った試合は14戦14勝と不敗神話を伸ばした。「記録?

 そこまで頭が回らなかったです。継続できて良かった」と目をさらに細めた。

 自ら神話崩壊を食い止めた。5-5で迎えた9回裏1死満塁から、グラマンの内角低め直球をとらえ、右翼へサヨナラ犠飛を放った。「相当緊張したけど、左投手は得意なので絶対に打って決めようと思っていた」と胸を張った。昨年は走者が3人いると打率が5割7分1厘に跳ね上がることから「世界のナベアツ」ならぬ「世界のオオマツ」としてブレーク。今年もさっそく満塁の場面で結果を出して、健在ぶりをアピールした。

 今年の自主トレは母校・東海大陸上部でバルセロナ五輪ファイナリストの高野進コーチ(47)に弟子入りし「なんば走り」で足腰の強化に努めた。それにより下半身に粘りが出て、上体が一塁側に流れることなくバットを振り切れることで、この日のポール際への技ありの本塁打にもつながった。

 着実に成長する和製大砲は、今年の目標を3割30本塁打に定めている。昨年はピンクのパンツをはくとお立ち台に上がることが多く縁起をかついでいたが「今日のパンツ?

 何色だったか分からないです」と首をひねった。もう縁起に頼る必要はなさそうだ。【鳥谷越直子】

 [2009年4月6日8時40分

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