<オリックス6-7西武>◇6日◇京セラドーム大阪

 怒りで声が出ない。オリックス岡田彰布監督(52)がやっとポツポツと吐き出した言葉は震えていた。「とんでもないことをするからな。大変な星を落としたよ。怖さが分かってないよ。それだけよ」。あと1球。9回2死二塁。カウント2-1から抑えの岸田護投手(29)が再逆転アーチを浴びた。

 「普通はあんなとこ投げんやろ。本塁打王を争っているような打者やで」。あと2球遊べた。一塁も空いていた。ボールになる誘い球で勝負すべきところだった。148キロは球威十分だったが真ん中やや高めに。直前に146キロを空振りしていた長距離砲はきっちり対応してきた。前の打者の高山のところではわざわざ吉原バッテリーコーチが捕手の日高を呼び寄せ、配球の確認をしていた。それほど慎重さが求められる場面だった。

 敗色ムードだった8回に2死から満塁とし、北川の起死回生の走者一掃二塁打で同点に追いついた。すかさず日高が左前に勝ち越し打。ベンチはガッツポーズの嵐。そうして迎えたラストボール。激しすぎる落差に勝利を確信していたナインは顔色を失った。

 「大変な1敗やな」。会見場を出る背番号80に怒りを通り越したオーラが漂った。【柏原誠】

 [2010年7月7日11時37分

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