<横浜0-5阪神>◇6日◇横浜
さあ、5連勝フィニッシュで甲子園CSだ。阪神が、横浜に快勝し、2位に王手をかけた。打率3割を目指す1番鳥谷敬内野手(29)は、5回の2点適時打を含む3安打をマークし、打率を3割1厘に浮上させた。7日、リーグ最終戦の横浜戦(横浜)で勝てば、巨人の勝敗にかかわらず2位が確定する。自身初の3割にも“王手”をかけた選手会長・鳥谷が、自力でチームのCS2位進出も決める。
虎の選手会長、鳥谷がたたきつけた。会心の当たりとは言えないが、格好、形なんてどうでも良い。打球は高く跳ねながら一、二塁間を抜ける。2位死守へ。その白球にはチームの意地が詰まっていた。
鳥谷
1アウトの楽な場面で打たせてもらったんで、しっかり打てて良かった。良い所に転がってくれた。1点を早く取れるようにというのはあったので。
城島の右前適時打で先制した直後の5回1死二、三塁。カウント1-0から横浜加賀の真ん中直球を振り抜いた。ハマの戦意を一気にそぐ、右前2点適時打。快投を続けていた久保の状態を考えれば、この一打が試合を決めた。猛打賞&2打点で打率3割1厘、19本塁打、104打点。プロ7年目で悲願の初3割どころか、今季最終戦を前に「3割20発100打点」も手に届く場所にある。ただ、個人記録はシーズン中に考えられない。勝ちたい。今はこの思いしかない。
V奪回という夢はかなわなかった。だが、まだ戦いは続いている。宿敵巨人との争い。2位だけは譲れない。鳥谷は今季5月の試合中に味方選手と交錯して腰を痛め、しばらくして骨折が判明した。「捕って投げるのは大丈夫だけど、体勢がしんどいプレーが大変、というのはあった」。それでも長期的な痛みを抱えながら、右手人さし指負傷による欠場以外はグラウンドに立ち続けた。1年目の新選手会長は、背中でチームを引っ張った。辛い時期も長かった10年シーズンの集大成。燃えたぎる闘志を胸に秘め、自然体で最終戦にのぞむ。
鳥谷
そんなに考えすぎず、しっかり自分たちの野球をすれば勝てる。気負わず普通にやれたら。甲子園で(CS開催を)どうこうというより、最後はしっかり勝って終わりたい。
そう、真弓監督も気持ちは同じだ。就任1年目の昨季は3位滑り込みをかけたヤクルトとの最終戦に敗れ、あと1歩のところでCS進出を逃した。悔しいオフを過ごし、迎えたリベンジのシーズン。セ界制覇には届かなかった。しかし、まだ先がある。逆転日本一へ。まずは2位を死守し、CSファーストステージを甲子園で戦いたい。
真弓監督
あと1つ、何とか勝ちます。何とか勝ちます。
指揮官は同じフレーズを繰り返した。表情を崩さず、気合を入れ直した。残り1試合。2位への“マジック”は1。やることはただ1つ。勝つ!
[2010年10月7日11時36分
紙面から]ソーシャルブックマーク




