西武米野智人捕手(29)が15日、外野コンバートで再起を誓った。昨年まで在籍したヤクルトでは“ポスト古田”と期待された捕手が、秋季練習から外野守備に挑戦している。この日、西武ドームで行ったシートノックでは右翼に入り、強肩を披露した。首脳陣から打診を受け「やってみたいと思っていた。難しいですけどね」と慣れない飛球を追いかける日々。捕手の練習も継続し、出場機会を増やしたい考えだ。

 西武では捕手から外野転向が多い。成功した和田(中日)の努力を見てきた河田守備走塁コーチは「(フリー打撃などで)実弾を受けてうまくなっていた。相当な数をやらないと」と鍛える覚悟だ。捕手としては送球が課題で、外野の右打者が手薄なチーム事情なども重なった。来年1月で30歳と年齢的にもラストチャンス。11日の紅白戦で“サヨナラ本塁打”を放った打力をアピールし、新たな挑戦に生き残りをかける。