WBC1次ラウンドで6日に日本と対戦する台湾代表の中心打者、元西武の呉念庭内野手(32=台鋼)が、先発が予想される山本由伸投手(ドジャース)打ちに意欲を見せた。

5日、東京ドームでのオーストラリア戦前、日本メディアの取材に、流ちょうな日本語で応じた。

昨季ワールドシリーズMVP右腕に対し、謙虚に力を分析した。「たぶん、最高峰のピッチャーなんで。まあ対戦したこともあって、その時と、また違う由伸投手だと思うので、しっかり見極めたいと思います」。西武時代に、当時オリックスだった山本とは対戦経験がある。だが、メジャーに移籍し、世界のトップに立った右腕の成長を受け止めた。

日本野球経験者として、チームメートへの指南役となる。「そうですね。ミーティングとかしたり、ある程度ピッチャーの特徴とか、研究したりしてたんで」。チームのミーティングで、日本投手陣の分析は進んでいる。

台湾は24年のプレミア12で初めて世界一となり、野球ブームが起きている。この日のオーストラリア戦にも、ファンが台湾から大挙して訪れている。試合の1時間以上前から、熱い応援を繰り広げている。

「日本でやってるけど、台湾のホーム感をすごく感じる。そこは力に変えて」。チアガールが踊る、独特の応援スタイルには「日本とまた違う。熱が。僕も2年前に(台湾に)帰って、すごく感じた部分がある。ファンの野球熱がすごい」と目を丸くした。

優勝というプレミア12の結果を受け、今大会でも上位進出など、国民から大きな期待をかけられている。「初めての世界チャンピオンになった。国民の期待が大きくなってる。選手たちはいい試合をできるようにやっていきたいすね」。

高校(岡山共生)も大学(第一工大)も日本で過ごし、西武にも8年間所属した。日本にもファンが多い。「日本帰って来れて、しっかり元気な姿でプレーできる。本当に日本の僕のファンがいるんで、見せたいなと思います」。日本代表にも、源田壮亮内野手ら、元チームメートがいる。「当日にあいさつしようかなと。いろんなチームメートとかいるんで。しっかり会いたい」。日本流のあいさつを交わし、対決に臨むつもりだ。【斎藤直樹】