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　「絶対、決勝戦に行って」。日本時間２３日にロサンゼルスで行われた第２回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）準決勝の米国戦は、終盤までリードの展開。日本国内のスポーツバーや商店街には、試合開始前から多くのファンが集まり「侍ジャパン」の決勝進出を祈り、声援を送った。

　名古屋市中村区のスポーツバーは日本時間午前９時の試合開始に合わせ通常より早く開店。客と店員が一緒になって大型モニターの中継に見入った。

　名古屋市の大学院生児島貴子さん（２７）はＷＢＣは全試合見ているという大の野球ファン。「日本が圧勝すると思う。絶対に勝って決勝に行ってほしい」と力を込めた。

　けがの選手に代わり急きょ渡米した栗原健太選手（２７）。山形県天童市にある実家の焼き肉店には午前８時ごろから、ユニホーム姿の少年や後援会メンバーら約４０人が集まった。

　７回裏に代打で出場すると、「待ってたぞ」と大歓声が上がった。結果は三振だったが、母親の順子さん（５５）は「メンバーに選ばれるだけで良い経験。次は打ってほしい」と話した。

　侍ジャパンの代表合宿が行われた宮崎市。ショッピングセンター「イオンモール宮崎」店内の大型ビジョンで試合が生中継され、買い物客らが熱い視線を送った。

　野球好きの次男諒君（５）と一緒に来店した宮崎県新富町の主婦高橋芳美さん（４０）は「人が多くて代表合宿は見に行けなかった。決勝まで行って優勝して、また宮崎に来てほしい」と真剣なまなざしで見守った。

　［2009年3月23日12時21分］

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