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　石原、いざ世界へ！　ＷＢＣ日本代表候補の強化試合豪州戦（２４、２５日、京セラドーム大阪）の遠征メンバーが２２日、発表された。広島勢からは石原慶幸捕手（２９）が選出。これが事実上の最終メンバーとなることから、日本代表入りが確実になった。キャッチングに定評があり、ディフェンス面での戦力と見込まれている。なお、代表候補だった栗原健太内野手（２７）は落選した。

　広島の正捕手がドリームチームに名を連ねる。ＷＢＣの捕手枠を争ってきた石原が世界の大舞台で戦うことになった。この日、２４日からの豪州戦メンバーを発表。正式には２５日に代表が発表されるが精鋭２８選手は確定。マリナーズ城島、巨人阿部と肩を並べ、日の丸を背負う自覚を漂わせた。

　「自分のやれることを精いっぱいやり、チームのため、力になれるよう頑張りたい」。サムライジャパンの一員として気合は十分。石原には特に守備面で期待が大きい。沖縄春季キャンプ中の５日には伊東勤総合コーチが石原を視察。「柔らかいキャッチングをするね。１２球団でもトップクラスだよ」と評価している。

　チームメートになる阿部は昨季終盤に右肩を負傷。今月１２日に、ようやく本塁での捕球体勢から二塁に送球する練習を始めた状況にあり、オフから万全の状態で体を鍛えてきた石原は、正捕手候補の城島とともに「守備の要」になる。

　昨季はリーグの正捕手のなかでもっとも捕逸が少なく３個だった。この日、練習試合巨人戦でも５回表の守備からマスクをかぶった。３イニングを無失点に抑えるなど、着実に仕事をこなした。ＷＢＣ宮崎合宿初日の１６日には城島とコンビを組んで行動をともにしていた。合宿当初から高い評価を受けていたが、最後まで揺らぐことはなかった。

　昨夏の北京五輪には最終候補まで残りながら、惜しくも落選。ＷＢＣでは、栄えある代表入りを勝ち取った。この日は宮崎合宿を打ち上げ「自分にできることをやるだけです」と繰り返す。サムライジャパンの司令塔として、日本を世界一へと導く。

　［2009年2月23日10時46分　紙面から］

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石原慶幸

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