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松坂が韓国戦「延長」観戦で打席徹底解剖

神宮絵画館前の日の丸を背にキャッチボールする松坂(撮影・加藤哉)
神宮絵画館前の日の丸を背にキャッチボールする松坂(撮影・加藤哉)

 エースが居残り視察でライバルを徹底解剖した。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表のエース松坂大輔投手(28=レッドソックス)が3日、東京ドームでの韓国-巨人戦を直接チェックした。ほかの投手は5回で引き揚げたが、松坂は7日の対決が濃厚だけに、投手陣13人の中でただ1人、捕手3人とともに7回まで「延長」して情報収集した。宿敵の0-3の完封負けに気を緩めることなく、強力な中軸に警戒心を示すなど、万全の構えで天王山へ臨む。

 充実した時間を過ごした。5回でほか12投手が偵察を打ち切った中で最長、7回まで視察。脳裏にインプットした残像を思い出すかのように回想した。「長く見させてもらって十分に参考になった部分があるので、それを生かしていきたい」。最大のライバルを料理するための最低限の下ごしらえを完了した。

 本気度あふれる行動力だった。試合開始5分前の午後6時55分にバックネット裏スタンド席に到着。観衆ら周囲が騒然としたが、すぐに一般ファンと接触できない球場内の関係者ブースへと移動。城島ら3捕手と一緒に意見交換しながら、グラウンドレベルからチェックした。「実際に打者に向かってみないと分からないが、構えとか雰囲気が何となく分かった。スイングが速い」。各打者のイメージを、植え付けた。

 大一番を託される大黒柱の自覚だった。韓国には00年シドニー五輪、06年第1回WBC、08年北京五輪と、ここ3大会で1勝6敗と負け越し。視察終了後には隣接する選手宿舎に首脳陣、バッテリー全員が集結。直視して得た情報の鮮度を落とさないようにミーティングを開催した。与田投手コーチは、その狙いを明かした。「選手の感性もそれぞれ違うし(個々の見方を)大事にしていきたい」。スコアラー陣の資料、戦略に肉付けする形で選手の意見も吸い上げ、対策の精度を上げる。いわば“全員スコアラー”で攻略プランを練る。その最善の対策を託される松坂の責任感が、居残りという形になった。

 エースの思いに突き動かされたかのように、主力野手も志願視察。バッテリー16人に加え稲葉、小笠原、岩村がチェックに訪れた。選手計19人。北京五輪で韓国に屈した阿部は、秘めた思いを明かした。「北京のメンバーが残っているし、やられている相手だからやり返したい」。第1回大会で同じ思いを味わった岩村のテンションも一気に変わった。「上がりました。アゲアゲでいきます」。前哨戦の情報戦から投手、野手の垣根を越えた総力戦を、松坂のために展開したような1日だった。

 日本野球の威信をかけた韓国との戦い。松坂はこの日は午後2時から神宮室内で練習。寒波到来で厳しい寒さの中で、隣接する屋外サブグラウンドでキャッチボールなど軽めのメニューを消化し、体の準備も整えた。4、5番の李大浩、金泰均の右の大砲コンビについて「スイングが速い。いい打者だと思う」と警戒はしたが、頭の中ではリアルに天王山を想定していた。「彼らは本番になるとスイッチが入ると思いますから」。歴戦を知る右腕は頼もしいほど、したたかに、さらに裏の裏まで読んでいた。【高山通史】

 [2009年3月4日9時50分 紙面から]

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