次なる野望は打倒ジャパン!?

 楽天野村克也監督(73)が3日、次回13年に行われるWBCで中国、韓国などアジアの代表チームの監督就任に色気を見せた。この日、長崎ビッグNスタジアムで楽天の練習を見守りながら「中国か韓国の監督でもやるか」とドッキリ発言をした。日本球界を隅々まで知り尽くした名将が、ジャパンにとって最大の強敵になる?

 サービストークと思いきや、話すにつれて熱を帯びていった。野村監督は前オリックスのコリンズ監督が中国を率いていると聞き、ニヤリ。「あいつが中国監督?

 日本の野球を知ってるからか。それなら次は、おれがやるか」と、囲んだ報道陣を見回した。さらには「金はもういらないからな。中国と韓国、どっちが住みやすいかな?」と、またニヤリ。次の仕事場に台湾も含め、WBCで日本のライバルとなる各国の名前を挙げた。

 弱いからこそやりがいもある。特に中国は日本、韓国、台湾と比べ、実力も実績も乏しい。“最下位請負人”にしてみれば、これ以上のチームはない。

 年齢こそ4年後に78歳を迎えるが“野球眼”に関しては自信満々だ。「おれが一番向いてるのはスコアラーだな」と情報収集にも意欲は十分。不振のイチローには「打ちにいくタイミングがちょっと早くなってるな」と、チェックは怠らない。これが中国をはじめ、アジアの代表チームで発揮されれば、ジャパンが丸裸にされる可能性もある。4年後のWBC…サプライズがあるかも。【小松正明】

 [2009年3月4日8時22分

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