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原ジャパン猛打キューバに偽装の術で対抗

<WBC・強化試合:日本3-2カブス>◇12日(日本時間13日)◇米アリゾナ州メサ

 サムライジャパンがニンジャになる。第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表チームが、カブスとの練習試合に3-2で競り勝った。1点リードの3回表1死一、三塁の場面では片岡易之内野手(26=西武)に偽装スクイズを指示して成功させるなど不意を突く攻撃を見せた。第2ラウンド1回戦の対戦相手に決まった強豪キューバにかく乱戦法で揺さぶりをかける。代表チームは13日にサンディエゴ入りする。

 パワーには忍法だ。日本代表の第2ラウンド初戦の相手がキューバに決定した。原辰徳監督(50)は「相手が決まったことで戦う意識がより明確になった。サムライジャパンらしい野球で準決勝、決勝を目指したい」と並々ならぬ決意を示した。

 この日は、カブスとデーゲームを行い、1点差で競り勝った。この時点では初戦の相手は未定だったが、ベンチはすでに強豪キューバを想定したかのような戦術を試していた。

 3回表。1死一塁から川崎が左中間への三塁打で先制した。続くイチローが四球で出塁し、一、三塁。ベンチの伊東総合コーチから高代三塁コーチにサインが伝達された。昨季16勝を記録した好投手ザンブラノの初球を2番片岡がバントしたが空振り。慌てた捕手がボールを後逸し、三塁から川崎が生還した。原監督は「さぁどうでしょう。スクイズでなかったことは確かだが、作戦については言えません」とニヤリ笑ったが、実は偽装スクイズ。スクイズの場合、捕手は三塁走者を必ず見るため、故意に空振りして一塁走者を二塁に進塁させる作戦だった。

 片岡は「わざと空振りしました。キャッチャーを邪魔するためにですが、三塁ランナーも(捕逸になって)生還したのでラッキーでした」と胸を張った。キューバをはじめ、韓国、メキシコと戦う第2ラウンドはし烈な展開が予想されるだけに、盗塁やエンドランなど機動力や小技、奇襲を絡めて点を奪いにいく必要がある。敵を浮足立たせる作戦で揺さぶるのも有効な手になる。

 特に、初戦でぶつかるキューバの先発は球速102マイル(164キロ)を計測したアルベルティン・チャップマン投手が濃厚で、大量得点は期待できそうにない。高代コーチが「こちらはミスをせず、逆に相手のミスを突く野球をしたい」と言うように、奇襲を仕掛けて左腕エース攻略につなげたい。

 第1ラウンド突破後、米国入りしてから本番までの最後の実戦となったジャイアンツ、カブス戦に連勝。最終調整では稲葉、村田の「4番併用」、本職でない三塁川崎、遊撃片岡、一塁内川らの「ポジショニング確認」など左右投手によってオーダーを変更するツープラトンのテストも済ませた。

 13日、第2ラウンドの舞台となるサンディエゴに移動。原監督は「きちっとゲームを進めることができたし、いい時間を過ごせた。チームは進化している」と手応えをつかんでいる。敵をかく乱させる秘策を練りながら、サムライジャパンはいよいよ決戦の地に足を踏み入れる。【寺尾博和】

 [2009年3月14日10時2分 紙面から]

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