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　ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）の日韓戦で日本を破った韓国では１８日、地上波テレビ３局が試合を生中継し、ＭＢＳテレビの解説者が「日本は何も言えないはずだ」と語るなど、宿敵を破った高揚感に包まれた。今大会３戦目の日韓戦。１次ラウンドＡ組での初戦コールド負けという「韓国野球の恥辱の日」（韓国スポーツ紙）を味わった後の同組１位決定戦に続く２連勝に「精神力と集中力の勝利だ」（ＳＢＳテレビ）とも報じた。

　駅やバスターミナルのテレビ周辺には数百人が集まり、勝利とともに大きな歓声が上がった。社員に仕事を中断させ、大会議室で応援会を行う企業も出るほどの盛り上がりだった。

　日本では、有数のコリアンタウンとして知られる東京都新宿区大久保の韓国料理店「ヂョンガネ」の鄭漢浩社長（４９）が、「韓国は強くなった。これが実力」と拍手した。今大会３度目の日韓戦に「イチローさんが言うように、よく巡り合う元恋人みたい。日本戦は決勝まで５回見たい。日本のキューバ戦は応援するよ」と、上機嫌だった。

　別の韓国料理店では、日本人グループがビール片手に応援も、次第にやけ酒気味になり、最後には寝てしまう人もいた。秋葉原のマクドナルドでは若者約６０人が集結したが、重苦しい雰囲気に。最終回には頭を抱えてため息をつくファンも。都内の大学生松原浩隆さん（２２）は「もうどん底まで落ちたから、あとははい上がるだけ。なんとしても世界一になってほしい」と話した。

　［2009年3月19日9時2分　紙面から］

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