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イチロー13打席ぶり安打に感謝/WBC

イチローは送りバントを試みるが、グリエルがキャッチ(撮影・菅敏)
イチローは送りバントを試みるが、グリエルがキャッチ(撮影・菅敏)

<WBC・第2ラウンド:日本5-0キューバ>◇18日(日本時間19日)◇1組◇敗者復活2回戦◇米カリフォルニア州サンディエゴ、ペトコパーク

 イチロー外野手(35=マリナーズ)が、キューバ戦で苦しみながら第2ラウンド初安打を放った。第4打席に13打席ぶりの安打。第5打席には会心の中越え三塁打も放った。試合後、イチローは「あの(第4)打席からようやくジャパンのユニホームを着ていたという感じ」と話し、チームには「本当、支えてくれてありがとうと思いますね」と素直に感謝した。サムライジャパンには準決勝進出を決めた以上に、大きな1勝になるかもしれない。

 イチローは完ぺきにへこんでいた。第2ラウンドでスタメンただ1人ヒットが出ない。それも前夜は宿敵韓国に敗れた。マリナーズでの公式戦ではどんな打席内容であってもクラブハウスを後にするまでには気持ちの整理をつける。だが「(前夜は)できませんでした」と、この日告白した。

 焦る気持ちはバントにまで表れた。5回の第3打席、四球で出た岩村を一塁に置いて試みた送りバントは見逃せばボールの内角高めの球。中途半端な気持ちが伝わるかのように打球はバットに当たり、小さく上がり、グリエル三塁手にダイビングキャッチされた。

 「バントの失敗で(心が)ほぼ折れかけて、僕だけキューバのユニホームに見えて…」。それでも打席は回ってくる。吹っ切ったのは5回と同じ四球で出た岩村を置いた7回無死一塁の場面だった。内角低めに変化する128キロのカーブを思い切り引っ張ると打球は大きくバウンドしてジャンプする一塁手の頭上を越え、右前に転がっていった。3月9日の第1ラウンド、韓国戦(東京ドーム)で放って以来13打席ぶりに長いトンネルを抜け出した瞬間だった。「折れかけた心をぎりぎりでつなぎ留めた。流れ的には厳しい状況だなぁというふうに感じながらのヒットだったですね。それだけに大きい。4打席目からようやくジャパンのユニホームを着れたという感じですけど」。ベンチに戻ったイチローは包み隠さず1本の重圧から逃れた喜びを表していた。ひたすらにチームリーダーの復活を待ち続けた原監督は「伝説的な人で人間ではないようなタフさを持ってる人なのかなと思っていましたがあの喜びようを見ていると彼も人の子でしたね」と言った。

 9回の最終打席では真ん中やや外に来る156キロの剛速球を中越えに打ちかえす三塁打を放ち、3番青木の右前適時打で生還した。

 「ああやってチームメートがつないでくれることっていうのはすてきですね。流れを食い止めているのは完全に僕なんで。やっぱチームに貢献するっていうのは僕がヒットを打つことなんだなってあらためて思いましたね。いつでもチームがどんな状況でもそうなんだと思いますね」。

 今度こそ、イチローも目覚めるだろう。メジャー屈指の好打者が陥ったどん底の状況を監督以下、メンバー全員で支え合い、手にしたロサンゼルス行きの切符はとてつもなく価値がある。【木崎英夫通信員】

 [2009年3月20日10時43分 紙面から]

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