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ブルペンで投球練習する米国代表のオズワルド（撮影・加藤哉）

　米国が、日本戦の先発投手を入れ替えた。ジョンソン監督が２０日、右腕ロイ・オズワルト（３１＝アストロズ）を２２日の準決勝・日本戦に先発させると発表。ローテの順番からすればジェイク・ピービ投手（２７＝パドレス）が最有力とみられていたが、米国も必勝を期して動いてきた。

　日本にとっては、ピービより嫌な相手だ。オズワルトは０４、０５年に２年連続２０勝をマークし、０４年に最多勝、０６年に防御率２・９８で最優秀防御率に輝いた。最速１５６キロの速球を持つ剛腕というだけでなく、変化球も多彩。カーブは高速とスローの２種類を持ち、チェンジアップ、スライダー、カッター、ツーシームも投げる。不調のピービとは対照的に今大会は好調で、ここまで２試合で１勝０敗、防御率３・５２と安定している。シーズン中は福留が６打数１安打、岩村が４打数１安打、城島には３打数無安打と日本のメジャー組にも分がいい。

　ジョンソン監督は入れ替えの理由を「彼らは通常ならキャンプの最中にある。両投手の調整具合を比較してベストの形を組んだ」と説明した。ピービは今大会２試合で０勝１敗、防御率１４・４０と。先の登板では２回６失点と炎上し、５２球でマウンドを降りた。先発の球数制限１００球の準決勝には、まだ準備時間が必要との判断だった。

　オズワルト自身、登板変更に驚いたという。打診されたのは１９日夜、ホテルの部屋に投手コーチが訪ねてきて「投げられる」と聞かれた。「日本の試合は昨夜テレビで見た（１９日の韓国戦）。メジャーで活躍する打者を含めたデータを確認して全力を尽くしたい」と、日本戦に気持ちを切り替えた。ピービは、決勝戦の先発になる。

　［2009年3月22日8時29分　紙面から］

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