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原監督「つなぎ野球」で連覇/WBC

WBC2連覇を果たしナインから胴上げされる原監督(撮影・加藤哉)
WBC2連覇を果たしナインから胴上げされる原監督(撮影・加藤哉)

<WBC:日本5-3韓国>◇23日(日本時間24日)◇決勝◇米カリフォルニア州ロサンゼルス、ドジャースタジアム

 日本が宿敵韓国との5度目の対決を制し、WBC連覇を成し遂げた。サムライジャパンを率いた原辰徳監督(50)の体がロサンゼルスの夜空に3度舞った。原監督は「アジアの2チームでファイナルを戦えたのは誇りあること。前回、王監督が取った世界一に恥じないV2。イチローのヒットは生涯忘れない」と勝利の美酒に酔いしれた。「つなぎの野球」を掲げ、アマチュア最強キューバ、野球発祥国の米国、宿敵を撃破して堂々の2連覇だった。

 メジャーで3番目に古く歴史があるドジャースタジアムのマウンドで、原監督の体が3度舞った。試合後のロッカールームでのシャンパンファイトでは、自ら音頭をとった。「本当にお前さんたち強いサムライになった!おめでとう!」。甲高い掛け声とともに、勢い良くシャンパンのコルクが飛んだ。

 原監督は「日本代表が編成されて1カ月以上がたつが、チームは1日、1日と進化していった。今日より明日、明日よりあさってと強くなっていった」。前回の日本代表を率いた王相談役とガッチリ握手を交わした。先制しながら追いつかれる厳しい展開も、少ないリードを守るのでなく攻めて攻め続けた。「もう少し監督が良ければ点が入っているのに」。原監督は苦笑したが、投打にわたって戦術がさえた。

 8回1死一塁で韓国が左腕の柳賢振を中継ぎ投入すると、すかさず稲葉に耳打ちした。「好きに打っていい。でもエンドランだけは頭に入れといてくれ」。カウント1-1からエンドランでかく乱。稲葉の二塁打で二、三塁とし、岩村の左犠飛を呼び込んだ。

 昨年11月、WBC日本代表監督に就任した。今まで長嶋、王、星野ら監督の名が前について「長嶋ジャパン」などと呼ばれたが、原監督は「選手は私のために頑張るのではなく、日本のために頑張るんです」とそれを拒んだ。それは監督がチームを引っ張る構図を取り払って、選手の個性を引き出すことに徹したかったからだ。監督からのアドバイスは「好きに打て」のフレーズが多かったという。

 球界を代表するタレントをけん引するには、自主性を重んじた。「人集め、人づくり、人使い」の活用による勝利だった。28人のバラエティーに富んだメンバーを選び、実戦不足を解消するため予定になかった巨人と練習試合も組んだ。今大会9試合で7通りのオーダーを編成し、先発のダルビッシュを抑え起用するなど大胆策も打った。

 この決勝では韓国先発の左腕奉に対し、城島を「4番」に抜てきし、内川ら右中心の打線を組んで「つなぎ野球」を展開した。最後は第2ラウンドに進んだ8チームでトップの防御率1・71を誇る強力投手陣で守り切った。

 連覇を達成した原監督は「野球の勝負は紙一重だと思う。アジアの2チームが決勝で戦え、いいライバルとして今後の野球を引っ張っていきたい」と言葉に力を込めた。「向かう港は1つ」と船出したサムライジャパン。原監督のタクトで世界最強を証明した。【寺尾博和】

 [2009年3月25日9時3分 紙面から]

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