8月2日に神奈川・横浜大さん橋ホールで「BOM 51」が開催される。同大会でWBCムエタイ世界ミニフライ級(-47.62キロ)王者の藤原乃愛(21=尚武会フジワラムエタイジム)に挑むのがカナ・ウォーワンチャイ(19=ウォーワンチャイプロモーション)。
カナは今年4月にオープンフィンガーグローブ(OFG)マッチで藤原と対戦し、判定勝ち。藤原の連勝を17でストップした。タイトルをかけてのリマッチに臨むカナに意気込みを聞いた。
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-藤原選手との再戦が決まって心境はいかがですか
「最初は前回と同じくオープンフィンガーグローブ(OFG)での再戦と聞いていたのですが、WBCムエタイの世界タイトルが懸かった試合になり、すごくラッキーだなと思いました。WBCムエタイの世界ベルトは私が所属しているエクシンディコンジムの先輩方の中でも(石井)一成君しか巻いておらず、日本の女子でも獲っている選手は少ないですし、権威のあるベルトなのでモチベーションは高いです。でも、自分はベルトより藤原選手に2回勝つことの方が重要だと思っています」
-4カ月ぶりに藤原選手とダイレクトリマッチすることに関してはどう思いますか
「前回、自分が負けたら再戦はないだろうけど、自分が勝ったら再戦はあるだろうと思っていたので、そうだろうなという感じです(笑い)」
-実際、藤原選手と手を合わせてどういった印象がありますか
「藤原選手は顔面前蹴りがすごく得意でSNSでバズっていたので警戒して練習はしてたんですけど、思ったよりやりやすかったとは思いました。パワーに関しては、普段から私は男子選手と一緒に練習しているので、強いなとは思わなかったんですけど、藤原選手はムエタイの試合経験が豊富だけにヒザを入れるタイミングやヤッサイ(押しひざ)はすごく上手で経験がある印象を受けました」
-カナ選手と対戦した選手は「カナ選手は手足が長く、身長が高いのでやりにくい」とよく言われていますが、ご自身もそこが強みだと思いますか
「そうなんですね(笑い)。実は私の手足はそんなに長くなく、タイで測ったので正確なのかは分からないですけど、身長は164センチでもリーチは藤原選手の身長と同じく158センチしかなく、そこが強みになっているのかは分からないです。なので実況席でもよく『リーチがある』と言われているのを聞くと、ちょっと恥ずかしいんです(苦笑)」
-その藤原選手との一戦では初のOFGでしたが、そこに関してはどうでしたか
「OFGを着けると首相撲はすごくやりやすかったのですが、別にそんなにグローブと変わらなかった感じがしました。パンチをもらってもそこまで痛くはなかったですし。次はグローブ着用なので、今の練習で首相撲をやる時もグローブを付けてやるようにしています」
-前回はどのあたりで勝った手応えがありましたか
「1ラウンド目から意外といけるかもと感覚をつかんでいて、3ラウンドに行く前に一成君から『ここで明確に差を付けられたら勝ちだから』と言われて、それぐらいの時から自分が勝っているんだろうなと思いました」
-次やっても勝てるという自信もありますか
「前回やった時は、藤原選手は自分に対してそこまで警戒心がなかったと思うんです。自分が去年はあんまりいい結果を残せていなかったのですが、藤原選手はラジャダムナンでランキング1位にいて、ONEに上がったりとずっと上のステージで試合をして活躍していて、自分のことはそんなに意識していなくて試合したと思うのですが、今回は絶対リベンジするためにめちゃめちゃ練習してくると思うし、藤原選手の先輩の伊藤紗弥選手も練習に復帰して私の対策をしてくると思うので、もう一回再戦しても勝てるように練習はもちろんしているんですけど、もっとレベルアップしてくるんだろうなと思います」
-前回以上に厳しい試合になると
「そうですね。今回は5ラウンド制ですし、厳しい試合になるんだろうなと思っています」
-ジムでの周りの評価もそうですか
「ジムの仲間は前回の試合の方が負けるんじゃないかと思っていたと思うんですけど、石井会長も『今回も絶対いけるよ』と後押ししてくださっています。自分の中では、今回の方がちょっともう一頑張りしないといけないと思っています」
-勝ってその先に見えているものはありますか
「1戦1戦しっかり勝つことが大事なので明確な目標があるわけではないですけど、日本の女子ムエタイの選手は数人しかいないし、世界のベルトを獲ることで世界のもっと強い人たちとやっていきたいです」
-前回、藤原選手と対戦する前の3月には、ムエタイ路線のカナ選手がKPKB(九州プロキックボクシング)でキックルールの試合にチャレンジしていましたが、どういう理由からだったんですか
「地元・福岡の試合でしたし、ここで勝ったら7月20日のK-1福岡大会に出られるという話もあったんです。これからもう一回RWSでベルトを目指すのか、OFGをはめてONEに行くのか、キックルールのK-1に行くのかと今後について3つ候補があり、その確認としてKPKBにまず出て勝ったのでK-1福岡に出るのかなと思ったのですが、その次の4月に藤原選手とのOFGでの試合で勝ったことで、石井会長は『グローブよりOFGの方がカナは向いてるんじゃないか』と言ってくださり、K-1の話は消滅しました。自分的には首相撲が苦手なのですが、高校受験で休んでいた期間に徐々にRWSのランキングが落ちていってランキングから外された感じなので、RWSのランキングにもう一度戻りたいという気持ちが強いです」
-実際、初のキックルールはどうでしたか
「自分としてもキックの試合だと組む展開がないので、試合をしていても面白みは正直なかったです(苦笑)。やっぱりヒジありで藤原選手と試合をしていた方がめちゃめちゃ楽しかったのですが、KPKBに出たことで地元のみんなの前で試合ができたり、たくさん応援してくださったので、いい経験の場にはなったと思います」
-RWSに戻りたいということですが、2024年7月のRWSジャパンで初黒星を付けられたパヤーフォン・バンチャメーク選手は4月のRISEで現王者の宮本芽依選手に圧勝、RWSでは現在ミニマム級5位で活躍していますが、意識はしますか
「最近になってようやくパヤーフォン選手と自分との試合映像を見られるようになったんです。負けたから見たくないとかじゃなくて、圧倒された試合だったので自分がかわいそうでしたし、顔の傷が痛そうなのでなかなか試合を見られずだったんです。やっと試合を見て、もう一回パヤーフォン選手と試合したいと思いましたけど、前回のRWSでパヤーフォン選手はすごい試合をしていたのを見て、私とはちょっとレベルが違いすぎて、まだやるのは早いんじゃないかと思いました」
-ご自身の試合映像を見てどうでした
「なんか残酷な気持ちになりました。痛そうだし、めっちゃ試合後に泣いてめっちゃブスになってるやんって(苦笑)。ここから焦らず一戦一戦勝てたらと思います」
-では、試合を楽しみにしているファンにメッセージを
「今、自分が苦手としているところをめちゃめちゃ練習していて、めっちゃ強くなっている自信が過去一あるので、注目してくださったらうれしいです。頑張ります!」

