ボクシングの亀田3兄弟の末弟で元WBO世界バンタム級王者亀田和毅(25=協栄)が、3年3カ月ぶりの国内戦を3-0の判定勝ちで飾った。IBF世界スーパーバンタム級6位マイク・タワッチャイ(タイ)と対戦。終始プレッシャーをかけ続け、6回には右ストレートでダウンを奪った。

 07年からメキシコに移住し、海外が主戦場だった。13年の世界戦で次男大毅氏が敗れても王座を保持した問題で、当時所属した亀田ジムの会長らが14年に処分を受け、日本で試合ができない状態に。昨年10月に協栄ジムと契約し、ライセンスを再取得して国内での活動が認められていた。

 「亀田家の再スタート」と期した一戦だった。チーフトレーナーで元3階級制覇王者の長男興毅氏と大毅氏と「亀田トレイン」で入場し、スタンドからは、妻シルセさん、父史郎氏も見守った。初登場だった「聖地」後楽園ホールから、再び世界の頂を目指す。