WBC世界ライトフライ級4位の拳四朗(25=B.M.B)が3日、都内で行われたトリプル世界タイトルマッチ会見で、王者のガニガン・ロペス(メキシコ)に挑戦すると発表した。

 拳四朗は「今は、絶対に勝って世界チャンピオンになってやろうという気持ち。バッチリなんですけど、もっと仕上げていきたい。自信はあります」と笑みを浮かべた。

 拳四朗は16年8月に東洋太平洋同級王座を獲得し、日本との2冠王者となった。父の寺地永会長(52)は東洋太平洋ライトヘビー級王者で、国内で初となる親子での東洋太平洋王者に輝いた。寺地会長は「当初、無理やりボクシングをさせた経緯があり、中学生からここまで来られたことに運命を感じる。本人が頑張ってきたこともあるので、チャンスを逃さず世界チャンピオンになりたいと思う。(息子が世界を取っての)史上初の親子王者を成し遂げたい」と感慨深げに語った。

 拳四朗が戦うロペスは16年、京都で木村悠に判定勝ちして王者になった。寺地会長は「ロペスのビデオを何回か見たが、それほどパンチはないが、手数と出入りがある。どう攻略できるか考えたい。4月2日に日本タイトルマッチが決まっていて、仕上げていたので、いつでも試合に臨める」と展望を語った。

 拳四朗は9戦全勝5KOで、同じ日にWBC世界フライ級タイトルマッチを戦う比嘉大吾(21=白井・具志堅)、WBAミドル級正規王座決定戦を行う村田諒太(31=帝拳)とともに、パーフェクトレコードで世界の頂点に挑む。父の言葉を聞き「(ロペスは)足を使うので負けないとか…ジャブをバシバシ当てたい。パンチを当てて、僕がもらわないで圧勝したい。5月20日は絶対、世界チャンピオンになります」と力強く宣言した。【村上幸将】