米総合格闘技UFCのライトへビー級王者ジョン・ジョーンズ(30=米国)が、検査で禁止薬物の陽性反応を示していたことが分かった。UFCが22日(日本時間23日)に公式サイトで、先月28日の計量後検査で採取したサンプルから筋肉増強剤の一種が検出されたとの報告を受けた、と発表した。

 ジョーンズは先月29日のUFC214大会で同級王者ダニエル・コーミエ(38=米国)に挑戦し、3回TKO勝利を収めていた。しかし今回の違反で王座剥奪は濃厚で、2年以上の出場停止処分を受ける可能性もある。

 11年3月、23歳8カ月で史上最年少のUFC王者となったジョーンズの薬物陽性反応は昨年7月に王者コーミエとのタイトル戦前にも発覚していた。また自動車の当て逃げ事故などを起こすなど不祥事が続いており、15年4月には王座を剥奪されていた。UFCのデイナ・ホワイト社長は「残酷だ。信じられない。2~3年のブランクがあったら彼のキャリアは終わりかもしれない」と米メディアにコメントしている。