メーンイベントのフェザー級5分5回で、同級6位ブライアン・オルテガ(26=米国)が、同級4位カブ・スワンソン(34=米国)を下した。ランキング上位のベテランを2回3分22秒、前方首固めでギブアップを奪う快勝劇だった。

 ローの蹴り合いから始まると、オルテガは手数の多いスワンソンの有効打を浴びながら1回終盤にスワンソンに裸絞めを仕掛けた。2回には得意の柔術を生かし、ケージに押し込んでから再び前方から首を捕まえた。ボディをロックして絞め、逃れようと必死にもがいたスワンソンを立たせたまま、ぐいぐいと首を絞め、ギブアップまで追い込んだ。地元カリフォルニア出身ファイターの激突に、詰めかけたファンのボルテージは最高潮となった。

 無傷の13勝目を挙げたオルテガは「ものすごく大きな勝利だけど、今はとにかく終わってうれしい。今回は特に初めてのメーンイベントだったし、試合となるとかなりのプレッシャーがある。終わって良かったし、うまくできた。家に帰ってリラックスできると思うとそれだけで最高だ」と達成感に包まれた。

 ランキング上位のスワンソンにも「素晴らしいファイターだし、心から尊敬している」と敬意を表し「倒そうとしてきたし、何度かいいパンチも食らった。とにかく冷静にいって全力を出しすぎないようにと思っていたんだ。3回になったらもう少しペースアップするつもりでいたけど、そこまで行かなくて良かった」と安堵(あんど)の笑みも浮かべた。

 さらには「苦しんでいたり、大変な時間を過ごしていたりする子供たちを助けたい。彼らにとってポジティブな光になりたいんだ。この場所を利用して、自分勝手にならずに人々を助けられるように、この光を生かしたいと思っている。今はひたすら旅に出かけてたくさんの人たちを助けたい」と締めくくった。