K-1スーパーウエルター級を主戦場とする日菜太(31=クロスポイント吉祥寺)が悲願のK-1ベルト奪取を見据え、「大物」から技術を伝授された。

 3月21日、さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナで開催されるケーズフェスタ1大会で、同級王者チンギス・アラゾフ(24=ベラルーシ)に挑戦する。9日には都内の所属ジムで練習を公開。10年K-1 WORLD MAX準優勝の佐藤嘉洋氏(37=現Krush名古屋大会実行委員長)との1回のスパーリングを公開した。

 同じ70キロ級が適性体重で、過去3度ほど対戦する可能性がありながら、1度ども試合で交わることはなかった両者。スパーリングとは言え、初めて拳を交えた日菜太は「MAXを見ていましたが、なぜ佐藤さんが対戦相手を後ろに下がらせてしまうのかが分かりました。こういう圧力のかけ方は勉強になりますね」と納得顔。佐藤氏から「今は現役を離れているので何でも伝えますよ」と独特の間合い技術を伝授され、何度もうなずいた。

 ファンの勝敗予想は王者アラゾフの優勢となっている。日菜太は「1対9でもいいと思っています。下馬評が悪い時の方が勝つ。ボクらしい試合がしたい。アラゾフに勝てると思っているから挑戦するので」と気合を入れ直した。佐藤氏は「これだけのベテランでも手数が多い。この手数の多さは世界で勝つには必要不可欠ですから」と期待を寄せていた。