08年北京五輪柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(31)が9月14日、米ネバダ州ラスベガスのシーザース・パレスで開催される欧州の総合格闘技団体Final Fight Championship(FFC)興行でFFCヘビー級王座決定戦に臨むことが決まった。

 昨年10月、オーストリア・リンツで開催されたFFC30大会で、ビヨン・シンデベルグ(ドイツ)と対戦し、1回に腕がらみで一本勝ちして以来、11カ月ぶりの総合格闘戦。今回のタイトル戦決定を受け、このほど日刊スポーツのインタビューに応じた。

 -11カ月ぶりの試合がタイトル戦になりますね

 石井 本当は6月1日にFFCがラスベガスで試合する予定だったのですが、団体側のライセンス取得に時間がかかり、9月になったと聞いています。

 -他団体での試合は考えなかったのか

 石井 あるロシアの団体などから長期のオファーをもらったりしました。条件面も良かったですが、目先のことにとらわれず、ラスベガスで試合がしたい気持ちを貫きました。そこはぶれずにやっていました。

 -ラスベガスにこだわるのは米国というマーケットを見据えて

 石井 そうですね。将来的な目標はUFCなので、そこもぶれずにやっていきたいと思っています。

 -対戦相手は未定

 石井 そうですね。大会開催についても、追ってFFCから発表されると思います。今回はタイトル挑戦なので楽しみです。獲得すればIGF王座以来で、海外のベルト獲得は初めてになりますから。

 -現在はクロアチアでトレーニング

 石井 ザグレブにいます。ミルコ・クロコップのジムで練習しています。ミルコとは毎日のように顔を合わせていますね。フィジカルトレだけで週5回。ミルコ直伝のフィジカルトレでヘビー級の肉体を手に入れたと思っています。4月に一時帰国した際、友人と待ち合わせした時、自分の体が大きくなりすぎていて、気づいてもらえませんでした。友人からは「ロシア人かと思った」と。

 -タイトル挑戦は3カ月後

 石井 時間があるのでクロアチアを拠点に練習を続けていきたい。この興行のメインイベントだと聞いているので、本当に気合が入っています。