12年ロンドンオリンピック(五輪)バンタム級銅メダルで東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(32=大橋)が同級6位上原拓哉(23=アポロ)に3回1分26秒でTKO勝ちし、4度目の防衛を果たした。

ヒットを1本もくらわず、ジャブや右フックなどで計4度のダウンを奪って圧勝。「わざとのらりくらりやった。体と心を連係させて、無駄な力を省いた」と余裕の表情でふりかえった。

プロ転向8戦目で「今までで1番よかったかもしれない。試合重ねるごとに良くなってきている」。世界への挑戦も近づいてきた。「年末年始は気を抜かずにトレーニングして、来年は世界戦に挑戦する」とリングで力強く宣言。大橋会長も「チャンスがあれば次でも」と背中を押す構えだ。

試合後には、20年東京五輪でボクシング競技実施が不透明となっていることにも言及した。「なくなるのは考えられない。僕が今あるのもアマチュアがあったからこそ」と五輪競技の重要性を熱弁。

「不安を抱えながら練習するはがゆい気持ちは分かりますが、選手は気にせずに(練習を)やってもらいたい」と、アマチュアの後輩にエールを送った。