08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(32=チーム・クロコップ)がSBCヘビー級王座の初防衛に成功した。

メインイベントで挑戦者ホドリコ・カルロス(37=ブラジル)と対戦。相手の仕掛けたテークダウンを阻止し、そのまま寝技に持ち込むと素早い動きでサイドポジションを確保。関節技も織り交ぜながら逃げようとするカルロスの背後に入ると、後頭部に強烈な右拳を何度もふり下ろし、レフェリーストップ。1回1分42秒、TKO勝利を収めた。

流血するカルロスに試合後のあいさつを済ませると「コンディションは過去最高でした。肘もきまりましたし、(相手の)顔の骨が折れる音もきこえました」と手応え十分の快勝劇だった。昨年12月に同王座を獲得した直後のケージ内での記念撮影時、並んだラウンドガールの巨乳に目を奪われる映像が流れた。交際する柔術世界女王クリスティン・ミケルソン(30=米国)に指摘を受けたこともあり「彼女からクギを刺されていまして、次やったら危機なので」と苦笑いしながら手で両目を隠しながら記念撮影に応じた。

3月2日には愛知・名古屋国際会議場で開催されるHEAT44大会に初参戦。HEAT同級王者カルリ・ギブレイン(31=ブラジル)に挑戦する。17年4月、RIZINでのヒーリング戦(横浜アリーナ)勝利以来、約2年ぶりの国内MMA戦。SBC王者として凱旋(がいせん)帰国しての「王者対決」を控え「今の自分にはバルカン(半島)の方々のサポートがある。相手にはオレに気をつけろ…としか言えない」と予告していた。