世界に2度挑戦した渡辺雄二のおい高山涼深(すずみ=22=ワタナベ)が、プロデビューを3回KOで飾った。上下に打ち分けて試合を優位に進め、3回に左ストレートが相打ち気味もニラン・バオノック(27=タイ)がダウン。3回1分38秒KO勝ちした。

小口トレーナーからは「すぐに倒すな」と言われ、3回に「そろそろ仕掛けろ」と指示通りに試合を決めた。高山は「8オンスのグローブの恐怖があったが、全部ガードの上だったので。最初は緊張もあったが、楽しめた。早く次の試合をやりたい」と笑顔で話した。

観戦したおじの影響でボクシングを始め、駿台学園時代からプロ志望だった。推薦で「親孝行のために」と法大に進んで今春卒業する。1月に世界挑戦した井上岳志は先輩。ワールドジムにも誘われたが「以前から練習に行っていたので」とワタナベジムを選んだ。

高校、大学と個人タイトルはないが「パンチはあると思うので、ぶっ倒すボクシングでおじを超えたい」と世界王者を目標に掲げた。