08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(32=チーム・クロコップ)がポーランドを拠点とする東欧トップの総合格闘技興行に初参戦する。

23日(日本時間24日早朝)にポーランド・アトラスアリーナで開催されるKSW(コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ=ポーランド語で総合格闘技が激突)47大会参戦を控え、22日には同地で前日計量に出席。ヘビー級ワンマッチで対戦する元KSWヘビー級王者フェルナンド・ロドリゲスJr.(31=ブラジル)が113・9キロでパスしたのに対し、石井は109・4キロでクリア。体重差は4・5キロだった。KSWヘビー級王座を狙う石井にはロドリゲスJr.撃破が大きなステップになる。

「KSWには万全でいきたい」と意気込んでいた石井計量後のセレモニーではクロアチア国旗を持参し、両手で掲げてみせた。師匠のミルコ・クロコップ引退表明後、初めての東欧での試合出場。「ミルコ魂」を継承し、鮮やかにKSWデビューを飾る意気込みだ。