パウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強選手)ランキング2位で34戦全勝の同級王者テレンス・クロフォード(31=米国)が2度目の防衛に成功した。元2団体統一スーパーライト級王者の同級2位アミル・カーン(32=英国)の挑戦を受け、6回47秒、相手ギブアップによるTKO勝ちを収めた。

左右にスイッチしながら的確なパンチをヒットさせ、1回には右カウンターから左フックでダウンを奪った。2回にカーンの右ストレートを浴びたクロフォードだが、自由自在のパンチでペースをつかみ、左右の連打、強烈な左アッパーを打ち込んだ。6回途中、クロフォードのローブローを受けたカーンが休憩後にギブアップし、試合続行不可能となった。後味の悪い結末に会場の1万4091人からはブーイングが起きた。

これで6連続KO勝ちでV2防衛を果たしたクロフォードは「あれはローブローじゃないよ。試合展開がまずいと思って止めたのではないか」とぶぜんとした表情。次戦については「(エロール・)スペンスと対戦したい。あとはプロモーターに委ねている。自分は良い試合をするだけだ」とIBF同級王者の名前を挙げた。

クロフォードは14年3月にWBO世界ライト級を奪取後、1階級上のスーパーライト級では4団体を統一。昨年6月にWBO世界ウエルター級王座を獲得し、3階級制覇を成し遂げていた。