新日本プロレスの真壁刀義(46)が、現役引退する長州力(67)から3カウントを奪った。藤波辰爾(65)、武藤敬司(57)と組み、長州、越中詩郎(60)、石井智宏(43)組と激突。

藤波と武藤がドラゴンスクリューで越中と石井を排除し、場外へと押し出すと、真壁が長州と1対1に。トップロープから得意技のキングコングニードロップを打ち込んだ。しかし1度目はロープ回避、2度目は1カウントでキックアウト。3度目もロープに逃げられ、4度目で仕留めた。

真壁は「オレが(3カウントを)取らないと意味ねえだろと。いつも1発(のキングコンニードロップ)できめているのにさ。何度も(必殺キングコングニーを)返してきて執念、ハートを感じたよな」と敬意を表した。

真壁は若手時代、長州の付き人として、プロレスラーのイロハを学んだ。「オレは付き人になってから、四六時中会っているのに(長州の入場曲)パワーホールを聞いてゾクゾクしたんだよ」と振り返る。98年1月、1度目の引退試合はヤングライオンのために出場はかなわなかったが、21年の時を経て、2度目の引退試合のオファーが届いた。真壁は「本当に感慨深い。前のドームの時はペーペーで省かれたけど、今回は選ばれてさ。プロレス冥利に尽きるよね」と感慨深げに話していた。