元US王者中邑真輔(39)がWWEのCOO(最高執行責任者)でもあるレジェンドのトリプルH(49)とドリームタッグを組み、スマックダウン昇格後、凱旋(がいせん)試合初勝利を挙げた。ロバート・ルード、サモア・ジョー組とタッグ戦に臨み、味方のレジェンドを引き込む中邑ワールドを展開。ルードに必殺のキンシャサをたたき込み、18分48秒、体固めで3カウントを奪った。

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レジェンドまでも、中邑が自らの世界に引き込んだ。28日の公演第1日に08年以来、11年ぶりに日本で試合に臨んだトリプルHとタッグを結成。まずルードをコーナーに追い詰め、たぎり式で踏みつけると、トリプルHも反応した。ルード、ジョーを場外に排除した際には、2人並んで中邑得意の「カモーン!」ポーズで挑発した。

再びコーナーにルードを押し込むと、今度はトリプルHと2人同時のたぎり式踏みつけも披露。ノリノリのレジェントとともに敵タッグにダメージを与え続け、中邑がルードを捕獲。邪魔に入ったジョーをトリプルHに撃退してもらうと、持ち上げてヒザで顔面を狙うgo 2 sleepでマットに転がし、最後は必殺のキンシャサで3カウントを奪った。

17年5月にNXTからスマックダウンに昇格し、同年9月に大阪でWWEヘビー級王座に挑戦も敗退。昨年は警察犬にかまれて欠場した。約1年9カ月ぶりに日本に凱旋(がいせん)した28日にはユニバーサル王座に挑んで惜敗。日本で味わう勝利の美酒に酔いしれるようにファンとの「イヤァオ!」大合唱で締めくくった。【藤中栄二】