ボクシング日本スーパーバンタム級タイトルマッチの前日計量が20日に都内で行われた。

同級王者久我勇作(28=ワタナベ)は55・2キロ、同級3位藤原陽介(32=ドリーム)は55・1キロと、ともにリミット55・3キロ以下でクリアした。王座に返り咲いた久我は初防衛戦、藤原は2度目の挑戦で、20日に東京・後楽園ホールでゴングとなる。

久我は前王者時代の昨年7月のV3戦で世界ランカー和気慎吾(FLARE山上)と対戦。10回TKOでサバイバルマッチに敗れたが、再起2戦目で王座を奪回した。「前回2度防衛している。守るよりさらに上に行きたい。そのステップにしたい」と再浮上を期す。「ジムでも気づいたらベテラン。気持ち、内面も成長できている」と話す。「倒すのはもちろん、パンチをもらわず、圧倒して倒したい」と完勝を狙う。

藤原は16年4月の同級王者石本康隆(帝拳)に判定負け以来のタイトル挑戦となる。前回は同級11位も上位が挑戦を回避してのものだったが、今回は自力でつかんだ。5月に4回TKO勝ちに「タイミングとかをつかんだ気がする」という手応えもある。試合翌日の22日は誕生日で、ジムにとっては三浦数馬以来約11年ぶりの王者もかかる。パンチのある相手だが「ビビったらダメ。ベルトを巻いて誕生日を迎えたい」と意気込んだ。