プロボクシングWBOアジアパシフィックヘビー級王者藤本京太郎(33=角海老宝石)がスタット・カラレック(24=タイ)との同級ノンタイトル8回戦(21日、東京・後楽園ホール)に向け、20日都内で前日計量に臨んだ。

藤本は104・5キロ、スタットは97・5キロだった。約1年1カ月ぶりの試合となる藤本は「2カ月前に決まり、それまで引きこもりだったけど急ピッチで仕上げてきた。やるしかない。とりあえず勝たないと」と自分を鼓舞した。

今年7月には、3度防衛中のWBOアジアパシフィック王座を保持したまま、日本、東洋太平洋の両王座を返上。その後、夢である世界挑戦の話は何度か舞い込んだが、実現には至らなかった。「何回もやめようと思った。夢があるからここまでやってこられた」。今回の試合に向けやる気は「ウルトラ低い」と笑ったが、久しぶりの実戦とあって約80回のスパーリングをこなしてきた。「メインじゃないので、気楽に戦いたい」と圧倒的な力を示すつもりだ。