ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(30=Reason大貴)が、ハンディにも動じずKO宣言した。日本人初の4階級制覇王者として、31日に東京・大田区総合体育館で初防衛戦。29日には都内で予備検診があり、同級1位ジェイビエール・シントロン(24=プエルトリコ)とも異常はなかった。

体格では井岡が身長で5・5センチ低く、リーチでは12センチ短かった。「上回っているのは分かっていた。結果で特に思うことはない」と意に介さなかった。

米ラスベガスで2カ月スパー合宿では「むしろサウスポーということを重点的に意識してきた」という。左相手は5戦5勝も6年7カ月ぶり。仮想のパートナー相手に116回こなした。「違和感なかった」とこちらの手応えも得ている。

攻略法は「今は言えない」としたが、試合に向けては自信の言葉が続いた。「一戦一戦を積み重ねて、フィットしてきているし、コンディション作りもいい感じ」。8度目の大みそか決戦へ「できればKOしたい。今は自分のパフォーマンスに集中して、やってきたことを出せれば、結果としてそうなると思う」と言い切った。【河合香】