ボクシングの大橋ジムは31日、WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が、4月25日(日本時間26日)に米ラスベガスのマンダレイベイで、WBO同級王者ジョンリール・カシメロ(30=フィリピン)と3団体統一戦を行うと発表した。

井上は「ラスベガスでの3団体統一が決まり、わくわくした気持ちでいっぱい。早く試合がしたい。バンタム4団体統一戦に向け、ラスベガス最初の試合を危なげなくクリアしたい」と意気込みを語った。

井上は、19年11月に、バンタム級「最強」を決めるトーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」(WBSS)決勝で元世界5階級制覇王者ノニト・ドネアと対戦。全米ボクシング記者協会の19年年間最高試合に選ばれた激闘を制し、2団体統一王者となった。

29勝(20KO)4敗の実績を持つカシメロは、昨年11月にWBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)を3回TKOで破り、王座を奪取。過去にはライトフライ、フライ級でも世界王座を獲得しており、井上とは3階級制覇同士の対戦となる。

カシメロの印象について、井上は「フィリピン人らしい荒々しさを持った野性味ある選手。その辺りは気をつけて戦いたい」。

父の真吾トレーナーは「荒々しさがあるので、冷静に戦うことが良い結果につながる」と警戒した。