Bブロック公式戦5試合が行われ、IWGPヘビー級、同インターコンチネンタル王者の内藤哲也(38)は、18年2月10日以来、2年8カ月ぶりの対戦となったYOSHI-HASHI(38)に24分43秒、デスティーノからの片エビ固めで勝利し、4勝1敗の勝ち点8とした。

序盤から、時折笑顔を見せるなど余裕の内藤だったが、ここまで1勝3敗で、内藤戦初勝利を狙うYOSHI-HASHIが反撃。強烈な逆水平チョップで攻め込むと、ドロップキックで内藤を場外に落とし、トペ・コンヒーロをさく裂させた。内藤が狙った雪崩式フランケンシュタイナーも回避すると、シットダウン式のパワーボムを決めるなど、流れを奪い返した。

さらに、ショルダーバスター、バタフライロックで追い込んだが、2冠王者・内藤は試合時間20分を過ぎてから、緩急を付けた試合運びで再び主導権を奪い返した。最後はバレンティアから必殺のデスティーノへとつなげ、粘るYOSHI-HASHIを下した。

IWGPヘビー級王者が、G1クライマックスを優勝すれば、95年の武藤敬司、00年の佐々木健介に続く3人目となる。内藤は、試合後のリングで、相手セコンドを蹴散らすと、YOSHI-HASHIを踏みつけながら、勝利の味をかみしめた。

バックステージに戻ると「(大の広島カープファンとあり)ここは俺のホームだよ。1敗した後、俺のホーム広島で開催されるあたり、運も味方しているのかな」。左手首に巻いたゴムバンドを見せると「これは俺のアミーゴ、九里亜蓮(投手)のなんだよね。さあ、プレッシャーをかけたよ。このあとどんな投球を見せてくれるか。試合結果速報を見ないと」と話した。次戦は8日の岡山大会で勝ち点6のジュース・ロビンソンと対戦する。

Bブロックは内藤が勝ち点8で単独首位。ロビンソン、棚橋、矢野、EVILが勝ち点6で追っている。