初代タイガーマスクの佐山聡(62)が9日、東京・神田明神で行われた、主宰するプロレス団体リアルジャパンの大会前イベントに登場し、元気な姿を見せた。
車いすで登場した佐山は「実は昨日200キロスクワットを20セットやって、左の足だけでなく、右の足もおかしくしちゃって」と語るとすぐに「あっ、ごめんなさい。20キロ3セットでした」と冗談を言う余裕を見せた。この日は米WWE入りが決まっているSareee(24)へ精神伝承認証式と伝承特別マスク贈呈式を行った。佐山はニューヨークのマディソンスクエアガーデンのリングに立った時を振り返り「3万人の観客が超満員で足が震えたのを覚えている。それが武者震いなのか、怖くて震えたのか分かりません。それぐらい特別なところ」と話した。そして魂を継承するSareeeに対し「皆さんの力でぜひ同じように武者震いするように頑張って欲しい」とエールを送った。マスクを受け取ったSareeeも「世界中でチャリティ活動を行っていきたい」としっかりと意思を受け継いだ。
佐山は15年5月に心臓の手術を受け、いったん復帰したものの、16年に体調が悪化し、同年末の試合を最後に長期休養していた。今年3月に同団体の平井代表が、歩行困難などパーキンソン病の疑いがあると明かしていた。その後検査を繰り返していたが、今春から軽い運動を始めるなど徐々に回復。6月にはオンラインでインベントに参加、8月には公の場に登場し、約1時間の講演を行った。療養中も定期的にブログを更新しており、今月に入っても9日間で6度掲載。自身の武道論も展開し、今イベント前にも「久々の外出になるので楽しみ。トレーニングのやりすぎで右膝を痛めている」とつづるなど、調子の良さも語っている。
会見後、試合会場に現れた佐山は「40周年となる来年には、自分もリングにカムバックしたい」とファンに向けて力強く発した。3月以来、約8カ月ぶりの開催。魂を継承するレスラーたちが、復活を願いながらこれから熱い戦いを続けていく。【松熊洋介】

