11年ぶりに行われた12日のノア日本武道館大会で、武藤敬司(58)が新たな歴史を作った。

GHCヘビー級王者の潮崎豪(38)にフランケンシュタイナーで勝利し、同団体での初タイトルを手にした。42歳での高山善広、佐々木健介を抜き、史上最年長で新日本IWGPヘビー級、全日本三冠ヘビー級と合わせたシングル3大メジャータイトル獲得という「グランドスラム」を達成。昭和、平成、令和3時代で頂点に輝いた58歳は、プロレスの発展と日本を元気づけるため、まだまだリングで暴れ続ける。

◆武藤敬司(むとう・けいじ) 1962年(昭37)12月23日、山梨県生まれ。84年に新日本入門。同日入門の蝶野、橋本と「闘魂三銃士」と呼ばれる。同年10月蝶野戦でデビュー。その後、米NWAに参戦。同化身の「グレート・ムタ」としても活躍。02年に全日本に正式に入団し、その後11年まで社長に就任。13年「WRESTLE-1」を旗揚げ。20年3月よりフリー。娘はタレントの武藤愛莉。188センチ、110キロ。