新潟県在住のプロキックボクサーでDBS日本ムエタイスーパーフェザー級、KROSS×OVER同級の2冠王者の石月祐作(30=KAGAYAKI)が「RISE 146」(23日、東京・後楽園ホール)のスーパーフェザー級戦に出場する。RISE参戦は19年11月以来、約1年3カ月ぶりで、同級3位竹内皇貴(26=チームドラゴン)と対戦。RISEのランキングは4位で上位の竹内に勝てば日本タイトル挑戦の可能性が見えてくる。

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感じているのは落ち着きと、いい緊張。「コンディションは今までになくいい」。石月は自信を潜ませる。2つ目のタイトルKROSS×OVERスーパーフェザー級王者に就いた昨年10月以来の試合。「あの後、もっとパンチの切れを出そうと思って練習してきた」。対戦相手の竹内の戦績は18戦10勝8敗で上位ランカーとの戦いも多い。「負けるかもしれない、と思うくらいの相手に勝っていかないと強くなれない」。難敵は望むところだ。

伊達皇輝代表(45)は「倒して勝たなければ。上を狙うための大切な試合」とあえてプレッシャーをかけた。昨年2冠を獲得した勢いがある。フェザー級世界王者の那須川天心(22)を抱えるRISEは人気が高く、ネットの生中継もある。上位の竹内に勝ってアピールできれば現在、チャンヒョン・リー(28=韓国)が持つ日本タイトル挑戦の道が見えてくる。

前回のRISE出場時は野辺広大(25)に判定負け。その後は他団体の試合で3連勝し2つのタイトルを手にした。移動などでマッチメークにハンディがある地方ジムでの複数タイトル獲得は関係者から高く評価されている。「田舎から出て行って都会を荒らす。そういうのもいいでしょう」とにやり。その実力を証明する。【斎藤慎一郎】

◆石月祐作(いしづき・ゆうさく)1990年(平2)10月9日生まれ、三条市出身。三条第一中から加茂農林へ。高校中退後、15年スポーツ道場「KAGAYAKI」に入門。16年アマチュアの全日本トーナメント優勝。17年8月に「RISE」でプロデビューし、18年スーパーフェザー級新人王を獲得。戦績12戦10勝(6KO)2敗。170センチ。血液型B。