格闘技イベントRIZINの榊原信行CEO(57)は12日、オンラインで会見を開き、5月30日のRIZIN29大会(大阪・丸善インテリックアリーナ)を6月27日(同)に延期することを発表した。大阪府の緊急事態宣言が31日まで延長となったことにより、有観客での開催を考え、決断した。榊原氏は「大阪府やいろんな関係者のご尽力によって、6月27日の同じ会場を押さえてもらった。本来であれば、選手は月末に戦う準備をしてきたが、コンディションの管理や、トレーニングの難しさもある中、全選手がスライドすることを快く受け入れてくれた」と明かした。

新型コロナウイルス感染拡大が収まらない中、苦渋の決断となったが「気付けばもう1年こんな状態。ファンと一緒に生き残っていきたいと思っている。非難や批判をするのではなく、この状況の中でどうルールを守って生き続けていくか。厳しい環境の中で未来を築いていけたら」と前を向いた。収容人数は現時点で当初の予定通り5000人とする。「何としても無観客でなくて観客を入れて行いたい」と力強く語った。調整が難しくなる選手たちには「1カ月伸びたことをプラスに替えられるように精進してもらいたい」とエールを送った。

すでに今月23日に開催予定だったRIZIN28大会(東京ドーム)は6月13日に延期が決まっている。また、大阪大会のチケットはそのまま有効で、払い戻しは18~24日に行う。追加カードや、再販売の案内は数日中に発表される予定。