米プロレスWWEのスーパースター、アスカ(ASUKA=39)が、米国で新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた昨年、人種差別を受けたことを明かし、米国で起きているアジア人に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)への懸念を語った。

カナダのエンターテインメントニュース番組「ETカナダ」にリモート出演したアスカは、コロナ禍でアジア人に対する憎悪が急増していることについて問われ、「過去に1度だけ経験した」とコメント。空港でアスカの姿を見た女性が自身の口を手で覆い隠して目の前から逃げ去るように消えたことを明かした。「ショックだった。コロナ禍の前にはそんなことは1度もなかった。理解することができなかった」とアスカ。

「(人種差別は)大嫌い!理解できない。憎むのは時間の無駄。なぜ、人どうしが攻撃するの? 私たちはみんな人間よね?」と語り、差別をなくすためには、「非アジア人」が自身のルーツと異なるアジアの文化を受け入れ、理解をするために学ぶことが重要だと思うとコメント。「私は日本のアニメや漫画、ビデオゲームなどが好きだし、スシや刺し身、すき焼きなど日本食も好き。日本の美しい自然も好き。日本人であることを誇りに思っている」と日本の良さをアピールした。

そんなアスカは、16歳の時に1度はレスラーになる夢をあきらめて大学に進学したものの友人の励ましを受けて夢を実現させたことを語り、アジア人の少女たちにも「夢をあきらめないで」と力強いメッセージを送った。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)