K-1傘下のKrush女子アトム級王者菅原美優(21=K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が、女同士の「意地」の張り合いを制する覚悟だ。

30日に神奈川・横浜武道館で開催されるK-1横浜大会(日刊スポーツ新聞社後援)でシュートボクシング元日本女子ミニマム級王者MIO(26=K-1ジムSAGAMI-ONO KREST)との女子アトム級3分3回を控えた菅原は、新世代ファイターとしての注目度も高まる。

他団体で数々の王座を獲得し、昨年からK-1参戦したMIOとは、経験や実績では差がある。菅原は「やっぱりパンチが上手っていうのと、キャリアの長い選手なので、いろんな技を持っているだろうなとか、その場の対応が何でもできるんだろうなっていうイメージがあります」と警戒しながら最終調整を進める。既に両者はSNS上で「前哨戦」を開始している。先に菅原が回転ずしで皿を積み上げた写真を投稿すると、その後、菅原以上に回転ずしの皿を積み上げたMIOの写真がアップされ、話題となった。さらにMIOには「普段から『体重が少ない』みたいなツイートが多いですけど、“体重少なアピール”されてもって感じなんで(苦笑)、パワーで圧倒してやろうか」と挑発を受けた。

MIOにチクリと言われた菅原も黙っていられない。「体重増やすのも大変なんだよ。美容師1年目は平均5キロ近く痩せるみたいだよ! 立ち仕事で、食事も不定期、自分の場合は練習で運動量もあって、なかなか大変なんだよ!」と、まずSNSで反論。MIOの投稿は、三軒茶屋駅から所属ジムに向かう途中でチェックしたと言い「どこかで見たことのある絵だなと思って、鳥肌が立ってとっても怖かったです」と苦笑した。

写真投稿の経緯について「私にとって(食べた量を報告するのは)、減量している選手が減量の経過を写真で載せていくイメージなんですよ。パワーがない分、技術で補いたいなと思っているし、もちろんパワーをつけたくて今は必死に食べてるんで……。そう思われたんだって感じです」と振り返る。リング外の「前哨戦」で、両者ともに意地の張り合いはみせた。あとはリングで決着をつけるしかない。菅原は「プレッシャーはありますけど、これもチャンスだと思ってチャンスをつかめるようにしっかり頑張りたい」とMIO戦を見据えていた。