K-1スーパー・フェザー級王者・武尊(29)が16日、都内で行われた「GMOアダム株式会社」設立会見に出席し、K-1をはじめとする格闘技の、コンテンツ事業を通じたさらなる発展に期待した。

K-1などを運営する株式会社M-1スポーツメディアが、GMOアダム株式会社が運営するNFT事業「Adam by GMO」にコンテンツを提供する。NFTとはNon-Fungible Tokenの略称で、著作権者にとって「偽造不可能な所有証明書」となる。ゲームのキャラクターや映像・音楽などを発行し、それをユーザー間で売買・譲渡することで、2次流通マーケットの手数料から発行者・著作者に還元される。アメリカのプロバスケットボールNBAのNFTトレーディングカードゲーム「NBA Top Shot」は245億円の売り上げを記録しており、NFT技術はさまざまな分野で注目を集めている。

この日、中村拓己K-1プロデューサーと会見に臨んだ武尊は「NFTを通じて、選手としての魅力を伝えていきたい。K-1だけでなく、格闘技界全体を盛り上げていきたい」と話した。

武尊は3月28日、日本武道館での「ケイズフェスタ4」Day2で、Krush同級王者レオナ・ペタス(29)の挑戦を退けた。しかし、右拳を痛め、6月13日に東京ドームでの開催が見込まれていた那須川天心(22)との対戦が流れた。今後は9月20日の「K-1 WGP 横浜アリーナ大会」での復帰戦、年内の天心戦開催が待たれる。武尊はトークの終わりに天心戦に言及。「みんなが期待している選手との試合を年内には実現できるようにしたい」と、決意を新たにしていた。